斉藤清の版画買取りました
毎度です。今回の骨董出張買取では福岡県宗像市よりご依頼のあった旧家にお邪魔致しました。着物や柿右衛門の陶磁器、茶道具や絵画など多数ありましたがその中でも特に目を引いたのは斉藤清作品の版画です。
この作品は「会津の冬」です。1907年、斎藤清は福島県会津坂下町窪で誕生しました。
4歳の時、父親の仕事の関係で故郷会津を離れ、北海道夕張へ移住。
小さい頃から童謡を作って雑誌に投稿したり、イラストを描くことが大好きで、小樽の看板店「広告研究社」に就職。
1931年、24歳で上京、宣伝ポスターの仕事をしながら油絵を独学。
そして、1936年、29歳の時、安井曽太郎の木版画『正月娘姿』にインスパイアされ、独学ながらも木版画制作に着手。すると、同年、第5回日本版画協会展に、初めての木版画『子供座像』『少女』を初出品、初入選を果たし、以後、版画制作へ傾倒して行きました。
日本の伝統表現に、西洋の近代造形を取り入れた斎藤清オリジナルな木版画技法。
ここから誕生した数々の斎藤作品への評価は、国内よりも海外の方が先行し、いわば評価の逆輸入と言うカタチで、日本国内へ広まって行きました。その後、国内外を問わず多くの栄誉に輝き、1995年には文化功労者に顕彰されました。
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